日商簿記3級ってどんな資格なの?
日商簿記3級は、一から簿記の学習を行う方におすすめの資格です。就職活動や転職活動の武器にしたい方や個人事業のために帳簿付けの勉強をしたい方に大変役立つ資格です。
なお、日商簿記検定には、3級よりもレベルが低い「簿記初級(ネットで受験可能)」というものがありますが、初級を飛ばして3級から学習しても全く問題ありません。
また、日商簿記3級の資格は、ステップアップとして「日商簿記2級」を学ぶ以外にも、実際に簿記の内容が出題される他の資格(ファイナンシャル・プランナーや中小企業診断士など)にも知識を生かせるため他の資格取得にも役に立つ内容となっているのも大きな魅力です。
日商簿記3級のレベルについて
日商簿記3級のレベルについて、検定主催者の日本商工会議所は下記のように記載しています。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
日本商工会議所HPより
簡単にいうと、「簿記の基本が身に付き、会社での経理が適切にできるレベル」ということになります。基本的な知識といっても、さまざまな場面で役立つ「数字のセンス」は十分磨くことができ、会社のお金の流れや決算書を読み取る能力等を備えることができます。
また、3級の内容を学ぶことで、個人で起業・副業をする場合に必要な会計の知識(青色申告書類の作成等)をつけるのにも大変役に立ちます。
日商簿記3級の基本情報について
日商簿記3級を学ぶうえで知っておきたい基本情報は下記のようになります。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
科目 | 商業簿記 |
試験日程 | 6月・11月・2月の年3回 |
試験時間 | 120分 |
時間帯 | 午前 |
受験料 | 2,850円(税込) |
合格基準 | 70点/100点 |
合格率 | 30%~40%程度 |
過去最高合格率 | 58.3%(第110回) |
過去最低合格率 | 13.7%(第107回) |
受験者数 | 7万人~10万人程度 |
勉強時間目安 | 60~80時間 (資格の学校TAC「よくあるご質問」より) |
主な学習内容 | 仕訳 勘定記入 株式会社会計 現金預金の処理 商品売買の処理 主要簿および補助簿の記入 伝票会計 試算表作成 決算手続き 精算表作成 財務諸表作成 |
問題構成
問題構成 | 出題内容 | 点数配分 |
---|---|---|
第1問 | 仕訳問題 | 20 |
第2問 | 帳簿記入・勘定記入 | 8~12 |
第3問 | 試算表作成 財務諸表作成 | 28~32 |
第4問 | 伝票会計 訂正仕訳 | 8~12 |
第5問 | 精算表作成 財務諸表作成 | 28~32 |
合計 | 100 |
ちなみに、当サイトでは「ボキいろは」という日商簿記3級の基礎を無料で学べるYouTubeチャンネルを運営しております。独学で勉強される方や近くに学ぶ環境がない方など、ぜひご活用下さい。