簿記の学習をする前に、簿記を取得すると「どのようなメリットがあるのか」が気になると思います。 下記、取得するメリットとして10の例を紹介していきます。
もくじ
就職や転職に有利な資格である
転職サイト等が実施する「企業が求める資格ランキング」や「就職に役立つ資格ランキング」においても常に日商簿記検定はランクインしており、多くの企業からも求められ、ビジネスマンに役に立つ資格として大変人気があります。
特に、お金に関係する業務を必要とする「経理職」・「事務職」・「販売職」・「営業職」などには、良い印象を与えることができます。また、就職や転職の時だけでなく、実際に働いてからも簿記の知識は大きく生かすことができます。
ビジネスマンにとって、会社の数字を読み取るスキルは必要不可欠です。自分自身にも役に立ち、企業からも求められる簿記の資格は就職にも転職にも力になるものです。
進学に有利な資格である
簿記は、大学の進学にも有利な資格といえます。その理由として、70以上の大学が日商簿記検定の取得者を推薦入試の基準としているなど大学にとっても評価の高い資格だからです。なお、推薦入試の場合、特に必要とされているのは「日商簿記2級」なのでぜひ2級以上を目指すことをおすすめします。
簿記検定の主催である日本商工会議所のHPにも記載されておりますので気になる方は下記リンクよりご覧下さい。
天才的な投資家や実業家も勧める間違いない資格である
世界一の投資家である「ウォーレン・バフェット氏(2020年の資産:日本円で7.6兆円)」は、共同経営者の娘から大学で何の科目を専攻すべきかと相談されたときに「会計」と答えたようです。それは、「会計はビジネスの言語である」という理由からです。住んでいる国(バフェット氏はアメリカ人)も違い、直接「簿記」と言ってはいませんが、会計を一番体系的に学べる資格が簿記なのは間違いないでしょう。
そして、天才実業家である堀江貴文氏です。ホリエモンは自身の本でも「学校教育では、お金に関する知識や簿記を教えるべき」、「AI時代であっても「簿記」は理解してほしい知識」と言うように至るところで簿記を学ぶ必要性を語っています。
経営に役立つ知識が得られる
簿記は、個人で事業を行う場合に必須の資格といえます。それは、「事業計画」・「お金の管理(帳簿付け)」・「確定申告」などさまざまな場面で必ず役立つからです。
経営には数字がつきものです。簿記の知識を身に着けて、自分が得意とする経営においても、数字においてもスムーズに考えることができるようにしていきましょう。
数字に強くなるので私生活でもかなり役に立つ
簿記では、数字の3桁ごとに「,(コンマ)」を必ずつける必要があります。最初は慣れない作業かもしれませんが問題等を解いていると感覚的に出来るようになってくるものです。
コンマがあることで、「\1,000=千円」「\10,000=1万円」「\100,000=10万円」「\1,000,000=100万円」「\10,000,000=1000万円」と瞬時に金額を読む力が自然と備わります。そのため、買い物などの私生活でも大いに役立つこと間違いありません。
また、簿記の知識があるとその知識を自然と応用できるようになるのでお金に対する抵抗をかなりなくすことができます。そのため、家計管理もスムーズにこなせるようになるのです。
時代にとらわれないビジネススキルである
どんな時代であっても会社の「経営成績(もうけ)」や「財政状態(財産)」の把握は欠かせません。そして、現代はIT化・グローバル化がかなり進展した時代です。そこで、簿記検定の主催である日本商工会議所は、現代は「3言語」を学ぶ時代と示しています。
その3言語とは、英語・プログラミング・簿記の3つです。具体的な理由としては下記のようになります。
- 「英語」はグローバル化の進展による「人と人」を繋ぐもの
- 「プログラミング」は爆発的に拡大しているIT社会で「人とコンピューター」を繋ぐもの
- 「簿記」は経営や経済の理解力を身につけるために「人と企業」を繋ぐもの
このように、「人と人」・「人とコンピューター」・「人と企業」どれに関してもこれからの時代で欠かせないものばかりだと思います。
若くして合格すれば新聞やネットで取り上げられる
実は、簿記検定に合格することで、新聞やネットに取り上げられることもあります。小学生で日商簿記3級に合格することや、高校生で日商簿記1級に合格することは本当に凄いことであり合格者も少ないのでメディアも注目するのです。
これも、知名度が高い簿記なのでメディアとしても扱いやすいのでしょう。何かのきっかけが無い限り、小学生で3級や高校生で1級を目指すことはないかもしれませんが、簿記は将来的にも必ず役に立つ資格です。小中高生の皆さん、ぜひ、合格を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
公認会計士や税理士の登竜門
会計のスペシャリストである国家資格、公認会計士や税理士ですが、これらの資格を手にされた方のスタート地点は必ず「簿記」です。
税理士事務所などでの実務経験がない方(高校生等)が税理士試験を受けるためには「日商簿記1級」か「全経簿記上級」が受験資格として必要となのですが、それだけ簿記の資格は国から認められているものです。
将来公認会計士や税理士になりたいという夢をお持ちの方は迷うことなく簿記の勉強を始められることをオススメします。
他の資格取得などのキャリアアップに繋がる
簿記は公認会計士や税理士だけでなく、様々な資格と関連があるためキャリアアップに繋げることが出来ます。私も、 簿記の勉強後にお金に関する専門資格の「ファイナンシャルプランナー(FP)」を独学で1級まで取得しましたが簿記で学んだ知識が多くの場面で役に立ちました。 これも、 実際に簿記の問題が出題されていたり、簿記で学んだ電卓の使い方が大いに生かされたことが大きかったです。
また、経営コンサルタントの国家資格「中小企業診断士」は7科目合格する必要がありますが、その中でも「財務・会計」は最大の難関と言われています。ただ、これは簿記の知識を全く持たない人がいきなり立ち向かうからであって、日商簿記2級レベルまで学習しておけば対応力は全く違います。
この他、人事・労務管理のスペシャリスト「社会保険労務士(社労士)」や不動産取引のスペシャリストの「宅地建物取引主任者(宅建)」などお金(数字)に関連する資格はステップアップにつながるのでおすすめです。
このように、簿記はキャリアアップとして様々な資格取得にも役に立つのです。
株(経済)に強くなる
日商簿記では、株式会社について学習をしていきます。決算書の数字から会社の特徴を読み取る力が備わるので、株にも強くなるのです。例えば、「この会社は主力の事業で十分利益を出せている」とか「この会社の負債は少し気になるがこの設備投資なら将来は期待できそう」など、簿記で学ぶ知識は大いに役立ってきます。
このように、簿記にはさまざまなメリットがあります。少しでもチャレンジしたい気持ちがあれば、ぜひチャレンジしましょう。